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猫エイズのこと

■猫エイズについて

猫エイズ、正式名「猫免疫不全ウイルス」は、
認知度が低く、非常に誤解の多い病気です。

猫エイズは猫にしか かかりません。
HIVとは別物ですし、人間に感染することもありません。
主にひどいケンカによる噛み傷や交尾などによって直接的に感染します。空気感染はしません。

猫エイズに感染し症状が進行すると、免疫機能が低下し、口内炎、目やに、鼻水などの症状がみられるようになります。さらに症状が進行していくと慢性の下痢などによりやせ細って死に至ります。ここまで最短で5年と言われています。

しかし、「猫エイズキャリア」である=即エイズ発症というわけではありません。 無症状のまま天寿を全うする子も数多くいます。 ストレスをなるべく与えないように気を付け、食事の栄養バランスを整え、適切な環境を用意してあげるなどして抵抗力を維持することで、発症を遅らせることもできます。

猫エイズキャリアであるかどうかは、病院で猫エイズ、白血病の検査キットを使い10分くらいで調べる事が出来ます。
これは、ウイルスそのものではなく、ウイルスに対する抗体の有無を調べるものですので、
状況や結果によっては、再検査や他の方法で調べることが必要になってくる場合もあります

■子猫に猫エイズの陽性反応が出たら

子猫の場合、猫エイズの陽性反応が出る理由は二つあります。

一つ目は、母親の胎盤や産道、唾液から猫エイズウイルスに感染している場合。

二つ目は、感染しているのではなく、母親の初乳から他の抗体と一緒に猫エイズウイルスの抗体も取り込んでいる場合です。
猫エイズの検査は、ウイルス自体の有無を調べるのではなく、猫エイズウイルスに対する抗体の有無を調べるものですので、感染していなくても、抗体を持っていれば陽性反応が出てしまいます。抗体は生後約6か月以降になくなりますので、それ以降は陽性反応は出ません。

前者、後者、どちらの可能性もありますので、子猫の時に陽性反応が出た場合は生後6か月以降にもう一度検査を行い、エイズに感染しているのか、そうではないのかを調べる必要があります。
■「猫エイズ」と「猫エイズキャリア」は別物
この病気はいくつかの段階に分けられます。
急性期
ウイルスに感染して2週間頃から免疫の低下、風邪、下痢などがみられます。
ウイルスが活発化し、体内の免疫と戦うことによっておこる症状です。
これは数週間続きますが、しばらくすると治まり、潜伏期へ移行します。

潜伏期
猫エイズキャリアの時期で、無症状期とも言われます。
きちんとした生活管理を心掛けていれば、この状態のまま天寿を全うすることも可能だと言われています。
見た目では症状は現れませんが、徐々に免疫力は下がっていきます。
さらに免疫力が低下していくと、口内炎、皮膚炎等の症状が現れます。
これらは軽い症状のものは猫エイズ関連症候群と言われ、猫エイズと直接関係する病気ではないので治療する事が出来ます。

後天性免疫不全症候群
この段階で猫エイズ発症となります。
ここに来るまでに5年から10年以上かかります。
抵抗力が低下することで慢性的な下痢となり、次第にやせ細って死に至ります。


感染している(猫エイズキャリア)=猫エイズ、ということではありません。
感染している猫(猫エイズキャリア)は猫エイズになる可能性があるということです。
一つ一つの段階が長いので、発症前に天寿を全うする子も数多くいます。
しかし発症する可能性も十分にあります。愛情を持って、その子の一生を見届けてあげる覚悟も必要だと思います。

発症・感染の予防
・完全室内飼育にする
・ストレスを与えない
・ケンカ防止のために避妊・去勢手術をする
・風邪をひかないようきちんとした食事と生活管理に努める
・他の病気の予防注射をする

猫にとって良い環境を作ってあげることで、発症の確立は変わってきます。



*私自身まだまだ勉強中ですので、間違っている所などがございましたらご指摘ください。


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